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「とにかく安ければ良い」
「安売りをするつもりはない」
ビジネスをしていると、高い頻度で耳にする言葉です。
「安かろう悪かろう」で、結局、見かけだけの安さを売り物にする「ビジネス」、
適正価格を無視し、「なるべく高く売ろう」とする、機を見るに敏な「ビジネス」、
ポリシーのないビジネスの「スタイル」が、昨今、横行しているように見受けます。
ビジネスの本質は、
「いかに品質の良い商品を、いかに安くお客様に提供することができるか?」、
ともすれば二律背反する命題を、トップアスリートさながらに研鑽し続けることにあると思います。
見えない箇所の部品や原料の品質を下げてコストダウンを図り、保証期間後の有償修理で利益を得る。
交渉相手の予算や対応により売価を変え、接待やリベートなどの利益供与で品質を黙殺する。
私たちは、このような旧態依然とした悪しき商習慣を、断固否定し続けなければなりません。
企業なのだから、「利潤を追求するのは当たり前」という、まことしやかに横行する「ウソ」を喝破し、企業の存在意義を世に問い続ける姿勢を堅持し続けなければなりません。
ビジネスの基本は、「等価交換」、つまり「適正報酬」。
まずは、お客様のお役に立ち、そして、その感謝の念を、対価報酬として適正な金額で頂戴し、結果としてもたらされるのが「利潤」であり、
私たちが追求し続けなければならないものは、徹底的に「お客様のお役に立つこと」、そしてその評価としての「感謝状=利潤」なのです。
企業は、「品質」「価格」「時間」「サービス」の何れか、またはすべてにおいて、他社に秀で、お客様に利益をもたらす商品を提供することを命題としなければなりません。そして、それはまさに、生命としての進化の本質と不可分ではないのです。
情報の隠蔽や操作、温情や賄賂など、本来の「商品価値」との脈絡がない要素で市場に生き残ることはできません、そしてそれは許されません。
私たちの商品が、「品質」「価格」「時間」「サービス」すべてにおいて、「お客様のお役に立つ」という、当たり前の理念の下に切磋琢磨され、日々向上されることを誓い、それを私たちの誇りとしましょう。
そして、もし私たちが、他社に対する競争力を失い、お客様への奉仕を実行できなくなったとき、私たちは自主的に市場から退場しましょう。せめて、誇り高き撤収をクレヨンにください。
■投稿者: crayon
■日時: 2009年09月02日 21:58