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ある湿地帯に、ふたつのアリの一家が住んでいました。
どちらのアリの一家も池のすぐ近くに巣があり、長雨が続くと地上から雨水が巣の奥深くにまで入り込んで来て大層困り果てていました。
とある日、ひとつのアリの一家は、長年自分たちを苦しめてきたこの環境をなんとか改善しようと、みんながアイデアを出し合い、その結果、巣の入り口付近に土を小高く盛ることで、雨水の浸入を防ごうということになりました。
善は急げということで、工事はすぐに開始されました。
しかし、専門的な知識を持たないアリたちが、今まで経験のない不慣れな作業に従事せざるをえなかったため、工事は予想以上に難航し、比較的平穏だった晴天の日々ですら、みんなが深夜遅くまで労働にかり出される、大変つらく苦しい毎日に変わってしまいました。しかしアリ達は負けませんでした。雨水の浸入することのない住み心地の良い巣を夢見て、一生懸命にお互いが知恵を絞り、日々努力を重ね、半年も経った頃、ついに火山の噴火口を思わせる堅牢強固な巣の入り口を完成させたのでした。
一方のアリの一家。
雨水の処理に明け暮れる日が続いていましたが、晴天の日には、のど元過ぎれば何とやらで、抜本的な対策を考えることもありません。
雨が続く日は、深夜まで終わることのない空虚な排水作業が続き、怒号と文句だけが間断なく巣全体に響きます。とあるアリはこの環境に耐えかねて巣を飛び出し、他のアリの一家に身を投じることもしばしばという有様で、まさしく未来永劫続く無間地獄のような様相を呈したのでした。
そして、ある記録的な大雨が続いた夏の終わり。
盛り土を築いたアリの一家は、まったく雨の影響を受けることなく、いつもと変わらない日常を過ごしていました。雨の日のつらく苦しい排水作業からもあの日以来解放され、幸せな日々が到来したのです。
森の木々が橙の衣装をまとい始めた頃、もう一方のアリの一家の巣を誰も見つけることは出来ませんでした。
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人には5タイプあるそうで、
A.いつもチャレンジして、失敗と成功を繰り返しながら成長する人
B.たまにチャレンジして、そこそこの成果を出す人
C.自らはチャレンジしないが、チャレンジする人を助ける人
D.与えられたことだけをして、自らは何もしない人
E.何もせず批判と文句を言って、まわりに悪影響だけを与える人
Aが全体の5%
Bが全体の20%
Cが全体の35%
Dが全体の30%
Eが全体の10%
だそうです。
みなさんはどのタイプですか?
社員の大半がDEタイプだと会社が変わるはずはありません。
会社の環境は最悪で、社員はいつも不満たらたらとなります。
社員の多くがABCタイプだと会社はどんどん変わっていくでしょう。
会社の環境は常に改善され社員は希望に満ちあふれることでしょう。
自分の能力を信じ、環境は変えられると信じれば、それは100%現実となります。
当人はがんばっているつもりでも、DEタイプの人は一生その環境から抜け出せないでしょう。
宝くじでも当たれば別ですが…。
どうせ頑張るならABCタイプの人になって、会社の未来を自らの手で築いていきませんか?
■投稿者: crayon
■日時: 2009年08月26日 01:27