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人の心を感動させることが出来るのは唯一人の心のみ。
サービスについて、ホスピタリティーについて考えさせられるディズニーのエピソードをご紹介します。
以下、長文の引用です。(僭越ながら、部分的に編さんさせていただきました)
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ディズニーランドのホスピタリティーとは、「ゲストとキャストの『こころ』と『こころ』のつながり」です。
ゲストの方々から頂く多くの賛辞、提案、苦情が、ディズニーランドで働くすべてのキャストの「こころの食べ物」というエネルギー源になっているのです。
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北海道のご家族より
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主人ががんばって撮った写真やビデオを何回も見て、その楽しかったディズニーランドの思い出にひたっています。
今でも主人が興奮して話すのは、七人の小人さんたちのこと。
寝てしまった娘を抱いてベンチに座っていたら、(私はその間にショッピング)むこうから七人の小人がやって来て、娘の横を通る時、まわりのゲストの方々に指で“シー"という格好をして通り過ぎていったそうです。この話を主人から聞いて、私も感激してしましました。
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四月二十四日、余命幾ばくもない娘を貴地にて大変お世話になりました。
突然のお便りをお許し下さい。
(その四日前)四月二十日、「あと、数日の命」と医師よりの話。
二歳の時に行ったディズニーランドの写真を持ってきて欲しいとのことで娘に見せると、二歳の時の記憶が残っているものなのかと思いながら、その時の話をするとじっと見つめているばかり…。
その目は確かに「出来ることならばもう一度行きたい」と訴えていました。
担当医に話すと”ウーン”とうなったまま答えが出ません。「ディズニーランドまで行くには危険すぎる。かと言って、このままベッドの上だけで死期を待たせるのもかわいそうで…」。
先生は、私たちの判断に一任してくれました。
一晩よくよく考えました。
途中の死も覚悟の上の決行でした。
しかし幸運にも、あれほど行きたかったディズニーランドで大切な一日を過ごすことができました。
押し寄せてくるガン末期独特の痛みをモルヒネで殺しながらの一日でしたが、娘のおだやかな顔、痛みを忘れさせてくれたミッキーマウスレビュー、シンデレラ城、そして最後のパレード見学、娘の美里にとって、それは、人生の最期に最も輝ける想い出になりました。
交通渋滞に巻き込まれることもなく、無事、病棟に戻った時には、病棟中の看護婦さん、先生が出迎えてくれました。
「ミーちゃん、おかえり」の大合唱です。
このことがあったからでしょうか。娘はそれより一カ月以上も生きのびることができました。
五月三十日四時二十四分、ディズニーランドの想い出と自分の目で選んだおみやげを胸に永眠いたしました。
貴地における数々のご協力と温かい思いやりがあったからこそと感謝の気持ちでいっぱいです。
貴地を訪れた日付の数字と、永眠した時刻の数字がピッタリ同じと言うのも偶然のことではないような気がします。
色々なイベントやすばらしい色彩のファンタジーランドは、私たちにすてきな想い出を残してくれましたが、皆様方の温かいお気持ちは、それ以上のすてきな贈り物であったと思います。
最後に駐車場まで送っていただいたガードの女性が、「またディズニーランドに来てください」と娘に言ってくれました。
私は「この娘はもう二度と…」と言うと彼女は「事情は聞いておりますが、私たちはぜひまた、美里ちゃんがディズニーランドを訪れてくれることを願っています。がんばって下さい」との言葉でした。
ディズニーランドは、確かに子供や大人にも夢をあたえてくれるところです。
しかし、私はもっとそれ以上にすてきなものをあたえてくれたところだと、今でも、あふれる気持ちを抑えることができません。
今、お骨の横には娘の形見のミニーちゃんの腕輪等々が並んでいます。
生涯、それらの形見の品を見るたびに、四月二十四日、ディズニーランドを訪れた時のことを思い出すでしょう。私も、主人も、そして、逝ってしまった娘も。
皆様のますますのご活躍をお祈りいたしております。
本当にお世話になり、ありがとうございました。
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今月、久し振りに主人とディズニーランドに遊びに行かせていただきました。この日は、1年前に亡くした私たちの娘の誕生日、そして命日でした。幼くしてこの世を去り、主人と二人、ずいぶん長い間、深い哀しみにくれておりました。助けて上げられなかったこと、何一つ我が子にして上げられなかったこと、いまでも悔やんで仕方ありません。
事前にガイドブックを見て、かわいいお子様ランチがあることを知り、娘に食べさせてあげたいと思い、ワールドバザールにあるイーストサイド・カフェに入りました。本当は8歳以下でないと注文することが出来ないメニューでしたが、お店の方に事情を話すと、快く注文を聞いてくださいました。そして隣の4人掛けのテーブルに子供用のイスまで用意してくださって、「3名様、こちらにどうぞ」と席を移してくださったのです。「本日はよく来てくださいました。ご家族で楽しんでいってくださいね」と、まるで我が子がここに一緒にいるように私たちをもてなしてくださり、主人も私も感激で胸がいっぱいになり、涙があふれてきました。娘を亡くしてからはじめて、「親子3人でいる」ということを味わわせてくださって、本当に感謝しております。娘が生きていてくれたらどんなに幸せだったろうという思いでいっぱいです。
お店の方々にとても親切にしていただき、そしてかわいいお子様ランチも食べることができて、娘もさぞ喜んでいたと思います。思いもよらぬ皆様の温かなおもてなしのおかげで、とても良い想い出ができましたし、娘のためにも、とても良い供養ができたと思います。親子3人で楽しいひとときを過ごさせていただきまして、本当にありがとうございました。あの時のお礼を言いたくて手紙を書かせていただきました。
娘は天国へ行ってしまったけれど、私たちのかけがえのない大切な宝です。これからも愛し続け、一生ずっと一緒に生きていこうと思います。また娘を連れて遊びに行かせていただきます。ステキな夢を見れる日を楽しみにしています。
スタッフの皆様、日ごとに寒さが加わってまいりますので、お体を大切に、これからも私たちのために頑張ってください。では、さようなら。
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人がしてくれることを欲するのではなく、
自ら進んで人のために施しをすること。
相手を思いやること、ホスピタリティー。
その感性を失わず、育むこと。
私たちも、いつでもディズニーになれます。思い立てば。
■投稿者: crayon
■日時: 2009年05月08日 20:49