ホームページを1年振りにリニュアルしました。今回のサイトは、イメージやフラッシュを多用して、楽しくわかりやすく、かつコンテンツに見合った、背伸びをしないSEOを適用するということに重点をおいて制作しました。
SEOの過剰なまでの浸透のせいか?日本のサイトは年々テキストが主体になり、グラフィカルでデザインに凝ったサイトをあまり見かけなくなりました。大手企業のサイトでも、海外版はフラッシュベースの美しく楽しいサイトなのに、日本版はいかにも殺風景で情報提供だけに特化という趣(おもむき)です。
もちろんサーチエンジンでの検索結果において、自サイトが上位表示されるということは重要なことですが、それだけに偏向し過ぎるとインターネットの公共財としての価値を貶める(おとしめる)結果を招来させるのではないかと思います。格差社会が叫ばれて久しくなってしまいましたが、合理主義や拝金主義が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するような社会的風潮が、過剰なSEOとオーバーラップして見えます。
より情緒的で、文化の香りのするサイト、娯楽や美術、情報や知識で人生を豊かにしてくれるサイトが、そのコンテンツの充実度と完成度において定評を受け、それがサーチエンジンの上位表示に積極的に反映されるようになれば、インターネットの世界にルネサンスの時代が再来するやも知れません。
また、未曾有(みぞう)の高齢化社会を迎える日本にとって、高齢者の方々でも見やすくわかりやすいインターフェイスを提供するという視点も忘れてはいけないと思います。その点、日本のサイトの大半は発展途上だと言えるのではないでしょうか?(もしくは発展させる気がない?)スペースがあるのに、やたらこじんまりとわかりにくいボタン、小さく行間が狭すぎるテキストなどなど…。
残念ながら、出版や広告にまったく知識のない素人はだしのプロ、また自分だけの宇宙に住むIT人たちが専門家として制作業界に鎮座し、本来リードオフマンとして範をたれるべきところを、糞をたれる(失礼)状態になってしまっているというのが大きな要因だと思われます。
その点、制作に携わる者として反省点が多々あり、小人精進せねばと意を決する次第です。
新しいクレヨンのサイトに批評をいただければ幸いです。
■投稿者: crayon
■日時: 2007年10月01日 21:42